UPS試験ガイド:IEC 62040と新しいGB/T 7260.2-2026による安全・EMC・性能試験

中国の新しいUPS EMC規格が2026年10月1日に施行された。市場ごとにどの版が適用されるか、EMCと性能試験で何が変わったか、試料と書類をどう準備するかを整理する。

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  • 01安全:IEC 62040-1:2017と追補1(2021)・追補2(2022)。中国はGB/T 7260.1-2023。
  • 02EMC:IEC 62040-2:2016。中国はGB/T 7260.2-2026で、2026年10月1日施行、2009年版を置き換え。
  • 03性能:IEC 62040-3:2021。中国はGB/T 7260.3-2024。附属書Iの最低効率値が規定要求になった。
  • 04IEC 62040-4(環境側面)は2026年1月13日に廃止。中国のGB/T 7260.40-2020は引き続き有効。
  • 05ネットワーク・通信ポートにEMC限度値ができたため、顧客が実際に使うカードを装着した試料を送ること。

適用される規格

部IEC(現行)中国中国での状況
1 — 安全IEC 62040-1:2017 + AMD1:2021 + AMD2:2022GB/T 7260.1-20232024年7月1日施行。一致採用
2 — EMCIEC 62040-2:2016GB/T 7260.2-20262026年3月31日発行、10月1日施行。修正採用。GB/T 7260.2-2009を置き換え
3 — 性能IEC 62040-3:2021GB/T 7260.3-20242025年1月1日施行。修正採用
4 — 環境IEC 62040-4:2013、2026年1月13日廃止GB/T 7260.40-2020有効
5-3 — 直流出力UPSIEC 62040-5-3:2016GB/T 7260.503-2020有効

EUでは低電圧指令のもとEN IEC 62040-1、EMC指令のもとEN IEC 62040-2で評価する。米国ではUL 1778で認証する。安全については、IEC 62040-1によるIECEE CB試験報告書が他市場向け認証の一般的な土台になる。

GB/T 7260.2-2026で何が変わるか

2009年版はIEC 62040-2:2005に対応していた。2026年版はIEC 62040-2:2016の修正採用で、中国もこのIEC版の変更に追随する。

  • ネットワークポートの限度値がエミッション限度表と附属書Cに追加された。SNMPカード、イーサネットなど有線通信ポートが測定対象になる。
  • カテゴリC3のUPSの準尖頭値限度が他の規格と整合するよう変更された。
  • イミュニティ試験の性能判定基準が表4で明確化された。
  • 附属書Aの試験配置が改訂された。

国家規格は修正採用なので、試験計画の前にIEC原文との差異を確認すること。

性能試験で何が変わるか

IEC 62040-3:2021と中国版GB/T 7260.3-2024の主な変更は次のとおり。

  • 効率が合否判定項目になる。 附属書Iの最低値は規定要求で、有効出力定格と重み係数に基づく。
  • 分類コードが8文字から7文字に短縮された。
  • 非線形ステップ負荷は形式試験ではなくなった。
  • 複数の通常運転モードを持つUPSの要求が新設された。
  • 附属書Eの非線形負荷要求が緩和された。
  • 環境条件はIEC 62040-1と、自由落下試験はISO 4180と整合した。

開発段階から部分負荷での効率を測ること。全負荷でしか数値が出ない設計は不合格になり得る。

試験所に行く前に

  • 機種シリーズ: トポロジーごとに最大定格を代表試料とし、すべての派生機種と差異を一覧にする。
  • バッテリー: IEC 62040-2はエネルギー蓄積装置を備えたUPSが対象。実際に使うバッテリーやバッテリー盤で試験し、データシートを持参する。
  • 通信カード: ネットワーク、SNMP、RS-485カードを出荷時の状態で装着し、代表的なケーブルを用意する。これらのポートは試験される。
  • EMCカテゴリ: 主張するカテゴリと、それに伴う利用者向け指示を明記する。
  • 書類: 回路図、証明書付きの重要部品リスト、警告を含む取扱説明書、銘板デザイン、宣言する分類コードと効率値。
  • 作業順序: 安全の構造審査を先に、EMCのプリスキャンを次に、性能試験の本番を最後に。性能試験後の設計変更が最も高くつく。

よくある質問

GB/T 7260.2-2026はいつ施行されたか

2026年10月1日。2026年3月31日に発行され、GB/T 7260.2-2009を全面的に置き換える。IEC 62040-2:2016の修正採用である。

IEC 62040-4はまだ引用できるか

IECは2026年1月13日にIEC 62040-4:2013を廃止した。中国では環境要求の規格GB/T 7260.40-2020が引き続き有効。

一つの試験計画で複数市場をカバーできるか

大部分は可能。IEC 62040-1のCB報告書で安全認証を支え、IEC 62040-2/-3のEMC・性能報告書も再利用できる。ただし修正採用のGBなど各国の差異を確認すること。

出典

  1. IEC webstore: IEC 62040-1:2017/AMD2:2022 (UPS safety)
  2. IEC webstore: IEC 62040-2:2016 (UPS EMC) and its technical changes
  3. IEC webstore: IEC 62040-3:2021 (UPS performance) and its technical changes
  4. IEC webstore: IEC 62040-4:2013, withdrawn 2026-01-13
  5. National standards full-text system: GB/T 7260 series status
  6. National standard plan: GB/T 7260.2-2026 (modified adoption of IEC 62040-2:2016)

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