EUのAFIR:公共充電器が対応すべきこと
代替燃料インフラ規則は、EU全域の公共充電器に共通ルールを定めます。契約不要のカード決済、価格の透明性、整備目標、そして2025年の委任規則によるISO 15118通信です。

- 01AFIR(規則(EU)2023/1804)は2024年4月13日から全加盟国で適用されています。
- 02公共充電器は契約やアプリなしで都度充電できなければなりません。
- 0350 kW以上の新設充電器にはカードリーダーまたは非接触決済装置が必要です。
- 04委任規則(EU)2025/656により、ISO 15118を含む通信規格が加わりました。
- 05ISO 15118要件の正確な日付と範囲は附属書IIによります。統合版で確認してください。
指令ではなく規則
代替燃料インフラ規則(規則(EU)2023/1804)は従来の指令に代わり、2024年4月13日からすべてのEU加盟国で直接適用されています。加盟国の整備目標と、公共充電器の運営者に対する技術要件の両方を定めます。
充電器そのものに関わる要件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 都度充電 | 運営者やサービス事業者との契約なしで充電・支払いができる |
| 支払い | 50 kW以上の新設充電器:カードリーダーまたは非接触装置 |
| 価格 | 充電開始前に都度充電の価格を明確に表示 |
| 接続性 | 新設の公共充電器はデジタル接続され、スマート充電に対応すること |
| データ | 運営者は位置、空き状況、価格などの静的・動的データを国の情報窓口で共有 |
低出力の充電器では、QRコードなど他の一般的な決済手段も使えます。業界ガイダンスでは、基幹道路網沿いの既存高出力充電器の改修義務にも触れているため、期限と範囲は第5条で確認してください。
加盟国の整備目標
AFIRは、車両数に基づく目標(登録EV 1台あたりの最低公共充電出力)と、欧州横断運輸ネットワーク(TEN-T)沿いに一定間隔で段階的に高出力化する充電拠点を求める距離目標を定めています。これが高出力DC充電器の需要を押し上げています。
ISO 15118と2025年の委任規則
2025年、欧州委員会は公共インフラが従うべき規格を定める委任規則(EU)2025/656を採択しました。業界の解説では次のように整理されています。
- ISO 15118-2:2026年1月8日から新設・改修の公共充電器に適用。
- ISO 15118-20:2027年1月1日から適用。
2027年の要件が個人用充電器やAC・DCの両方に及ぶかは、解説によって異なります。統合版の附属書IIを基準とし、設計を固める前に通知機関と範囲を確認してください。
試験への影響
- 決済端末の統合: カードリーダーを含む充電器全体のEMCと電気安全。
- ISO 15118の適合性と相互運用性(Plug & ChargeとTLS証明書管理を含む)。
- 計量: ドイツの計量法(Eichrecht)などの国内規則はAFIRとは別に適用されます。
- CEマーキング: 低電圧指令、EMC指令、無線モジュールがあれば無線機器指令。
当社の提携試験所ネットワークは、ISO 15118・DIN 70121のプロトコル試験、CE向けのEMC・安全試験、PTB/Eichrechtの計量適合性に対応しています。
よくある質問
AFIRは家庭用充電器にも適用されますか?
AFIRの要件の大半は公共充電器が対象です。2025年の委任規則がISO 15118-20を個人用充電器にも広げるとする解説もあるため、正確な範囲は附属書IIで確認してください。
QRコード決済だけで十分ですか?
50 kW以上の新設充電器にはカードリーダーまたは非接触装置が必要です。低出力の充電器は他の一般的な手段を使えます。
AFIRはCEマーキングの代わりになりますか?
なりません。AFIRはインフラ要件を追加するもので、製品指令に基づくCEマーキングは引き続き必要です。


